2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
何もかも中途半端な日が暮れる、 畑の向こうの家の屋根には見事に大きい朱色の太陽がのっかって、たらりたらりしずくが落ちそうだ。
混んだ電車の中で、優しさは譲るだろう、老いた私に席を。 私は、感謝し、厚意に甘え、よろけたはずみで相手の足を踏むかもしれない。人は何故、優しさに関しては完璧を求めるのだろう。
落ち込んでた時、 優しい様を目撃し、ゆっくり元気になっていった。遠赤外線。 理不尽な言動を目撃し、怒りで元気になった。瞬間湯沸かし器。
風花がちらりふわり、見上げたら、灰色の雲の切れ間から光。冷気のなかの一瞬の祝福。
みぞおちのあたり、ちょっと奥、なんだかポッとあったかいものがある。 今はここを寄る辺にし、だから大丈夫と、そっと自分に言う。
この世は三次元世界だという。体はそうでも、心は、まるで、四次元、五次元の世界のもののようだ。 少なくともそことつながってるもののようだ。
冬の湯気っていいな。 見ただけで、こわばった体と心が、ほぐれていくようだ。
「イスラエルでは女性にも兵役があります。」甘くほろ苦い歌の解説にあった一行を思い出す。 悲しみと恐怖を知ってるはずの民族が、それなのに、か、それゆえに、か、恐怖と怨みの連鎖を作ってゆく。
冬のまぶしい日差しに思わず目を閉じた。まぶたに感じる温もりと光をしばし楽しむ。
紫外線に、北風に、視線、なんでも来いの‘顔’を御苦労様とねぎらう。
こぼれる気持ちを雨の中に隠す。
後ろ指さされる人になっちゃいけないというが、平気で後ろ指さす人のほうにこそなりたくない。
せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ春の七草、詠いながら粥を炊く。 路傍の小さきものに優しく美しい名をつけた先祖を持つ私達。
2,000,000,000,000円。配る狸の、皮算用。
旧暦から新暦に変わった明治の人達を想像してみる。今日は十二月十日で一月五日。
「お金」じゃなくて「貨幣」と言ってみる。
見透かすだけじゃ、せっかくのその目がもったいない。
茎を3センチばかり残して折れた赤いカーネーションを細いガラスの瓶に挿して流し台の上に置いた。 頭でっかちだけど、皿を洗うとき、可愛くおしゃべりしてくれる。
元日のゆるく過ぎてく午後は開いているようで閉じてるようで和む。